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茶の湯のススメ (コロナ・ブックス)
茶の湯のススメ (コロナ・ブックス)
茶の湯のススメ (コロナ・ブックス)

定価: ¥ 1,890
販売価格: ¥ 1,890
人気ランキング: 388442位
おすすめ度: 
発売日: 2005-12-16
発売元: 平凡社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
さり気なく、しかも大胆に
「禅」という言葉がただの一度も使われていない茶の湯関係の本に初めて出会った。茶の湯がいわゆる「茶禅一味」などというものよりもっと深いところに根を持つことをこの本は全体を通して静かに熱く語っている。特に冒頭の、高橋睦郎氏による「茶の湯というドラマ」という一文は、茶の湯の演劇性という側面から、侘び茶の核心に迫ったものである。また茶の湯の本質が、西洋流の「創造・表現・構築」といったつくり手の文化に対峙した形で「見立て・本歌取り・融通無碍という使い手・受け手の文化」にあるとする安藤雅信氏の「茶道の前衛性」も深い示唆に富むものであろう。同氏の「見立ての少ない茶道全盛期の再現茶がいまだに幅を利かせている」との指摘は、点前の稽古と大寄せ茶会中心の現代茶道界の問題点を見事に衝いている。茶の湯を、修行とか作法とかではなく、生というドラマの、囲い空間における独特の追体験として現代に継承したいと願う人々に、本書を心から推奨するものである。本自体は、論考中心ではなく、上記の趣旨に沿った形で茶を楽しんでいる人たちの茶会を写真で紹介したものなので、気楽に読めるのもまた楽しい。しかし、さり気ないしかも大胆なその提言に真摯に耳を傾ける人が果たして何人いるだろうか。
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